この記事では、お通夜と告別式に参列する際のマナーについて解説します。
お通夜と告別式は、故人を悼み、ご遺族を慰める大切な儀式です。しかし、マナーを知らないまま参列すると、ご遺族や他の参列者に失礼になってしまうことも。
この記事では、以下の内容について解説します。
- お通夜と告別式の違い
- 服装や持ち物
- 香典の相場や渡し方
- お悔みの言葉
- 通夜振る舞い
この記事を読むことで、お通夜と告別式に参列する際のマナーを正しく理解し、故人やご遺族に失礼のない参列ができるようになります。
特に、以下のような方におすすめの記事です。
- 初めてお通夜や告別式に参列する方
- お通夜や告別式のマナーがよくわからない方
- お通夜や告別式に参列する際の準備をしたい方
ぜひ、この記事を参考に、お通夜と告別式に参列する際のマナーを身につけましょう。
お通夜と告別式に参列する際のマナー

お通夜と告別式の違い
お通夜と告別式は、故人を悼み、ご遺族を慰める大切な儀式です。しかし、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
お通夜は、故人と親しい人々が集まり、故人を見守り、最後の夜を過ごす儀式です。一般的には葬儀の前日の夜に行われ、喪主や遺族、親族、親しい友人や知人などが参列します。
告別式は、故人と縁のある人々が集まり、故人とのお別れをする儀式です。一般的には葬儀の翌日に行われ、喪主や遺族、親族、親しい友人や知人、会社関係者などが参列します。
両者の主な違いは、以下のとおりです。
項目 | お通夜 | 告別式 |
---|---|---|
目的 | 故人と別れを惜しむ | 故人とのお別れをする |
開催日 | 葬儀の前日の夜 | 葬儀の翌日 |
参列者 | 故人と親しい人々 | 故人と縁のある人々 |
儀式の流れ | 読経、焼香、通夜振る舞い | 読経、焼香、献花、弔辞、告別の言葉、式の終了 |
このように、お通夜は故人と親しい人々が集まり、故人との最後の時間を過ごす儀式であるのに対し、告別式は故人と縁のある人々が集まり、故人とのお別れをする儀式であるという違いがあります。
参列する際には、両者の違いを理解したうえで、マナーを守って参列しましょう。
服装や持ち物
お通夜や告別式に参列する際の服装は、喪服が基本です。喪服とは、故人を悼むために着用する黒い服装です。
男性は、黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイを着用します。ネクタイピンは付けません。靴は黒の革靴を履きます。
女性は、黒のワンピースやアンサンブルに黒いストッキング、黒のパンプスを履きます。アクセサリーは、真珠や黒のシンプルなものにします。
もし、喪服を持っていない場合は、黒や紺、茶、グレーなどのダークスーツやアンサンブル、ワンピースでも問題ありません。ただし、できるだけ地味な色で、肌の露出を控えた服装を心がけましょう。
また、お通夜や告別式は、仏教の儀式であるため、仏教の宗派によっては、服装や装飾品に決まりがある場合もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。
持ち物は、以下のものを用意しておきましょう。
- 香典
- 数珠
- 袱紗(ふくさ)
- ハンカチ
- 名刺
香典は、故人の冥福を祈って贈るお金です。相場は、故人との関係性や遺族の経済状況によって異なりますが、一般的には3,000円~10,000円程度です。
数珠は、お焼香をする際に使用します。仏教の宗派によって、使用する数珠の種類が異なります。事前に確認しておきましょう。
袱紗は、香典を包むための布です。袱紗の色は、白や黒が一般的です。
ハンカチは、お焼香や涙を拭くために使用します。
名刺は、自己紹介やお悔みの言葉を伝えるために使用します。
また、お通夜や告別式の会場によっては、飲み物や食べ物を用意している場合があります。その場合は、お茶や水、お菓子などを持っていくとよいでしょう。
さらに、通夜振る舞いに参加する場合は、お茶碗や箸、お茶菓子などを用意しておきましょう。
香典の相場や渡し方
香典は、故人の冥福を祈って贈るお金です。相場は、故人との関係性や遺族の経済状況によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。
関係性 | 相場 |
---|---|
両親 | 3~10万円 |
兄弟姉妹 | 3~5万円 |
祖父母 | 3~5万円 |
親戚 | 1~3万円 |
友人・知人 | 5,000円~1万円 |
香典は、受付で記帳した後に、受付の方に渡します。受付がない場合は、ご遺族に直接渡します。
渡す際は、袱紗(ふくさ)に包んで、両手で丁寧に渡しましょう。袱紗の色は、白や黒が一般的です。
香典袋の表書きは、故人の戒名(法名)または俗名の上に、**「御霊前」または「御香典」**と書きます。
裏書きは、自分の名前と住所を記入します。
香典袋は、袱紗の上に置いて、袱紗の両端を持って渡します。
香典を渡す際は、以下のような言葉をかけましょう。
- 「この度はご愁傷様です」
- 「お悔やみ申し上げます」
- 「故人の冥福を心よりお祈り申し上げます」
お悔みの言葉は、故人との関係性や自分の気持ちを踏まえて、適切な言葉を選びましょう。
お悔みの言葉
お悔みの言葉とは、故人を悼み、ご遺族を慰める言葉です。お通夜や告別式に参列する際は、必ずお悔みの言葉を伝えましょう。
お悔みの言葉は、故人との関係性や自分の気持ちを踏まえて、適切な言葉を選ぶことが大切です。
一般的なお悔みの言葉としては、以下のような言葉があります。
- 「この度はご愁傷様です」
- 「お悔やみ申し上げます」
- 「故人の冥福を心よりお祈り申し上げます」
- 「ご生前は大変お世話になりました」
- 「故人の優しい人柄は、いつまでも忘れません」
また、故人とのエピソードや、故人に伝えたい言葉などを添えると、より心のこもったお悔みの言葉になります。
例えば、以下のような言葉も考えられます。
- 「ご主人の優しい笑顔は、いつも私たちを励ましてくれていました。どうか安らかにお眠りください」
- 「お母さんの温かい手料理は、私たちの宝物です。いつもおいしくいただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」
お悔みの言葉は、故人やご遺族にとって、とても大切な言葉です。真心を込めて伝えましょう。
なお、お悔みの言葉は、直接会って伝えるのが基本です。しかし、遠方から参列する場合や、故人との関係性が希薄な場合は、電話やメールで伝えてもよいでしょう。
電話やメールで伝える場合は、以下のような言葉が考えられます。
- 「この度はご愁傷様です。故人の冥福を心よりお祈り申し上げます」
- 「ご生前は大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」
また、お悔みの言葉の最後には、以下のような言葉を添えるとよいでしょう。
- 「お力になれることがありましたら、いつでもお声がけください」
- 「ご家族の皆様が、一日も早くお元気になられますように」
お悔みの言葉は、故人やご遺族を思いやる気持ちが伝わる言葉です。真心を込めて伝えましょう。
通夜振る舞いのマナー
通夜振る舞いとは、通夜の後に行われる会食のことです。通夜の終了後、喪主から案内があった後に行われます。多くの場合、葬儀場の別室に食事やお酒が用意されています。
通夜振る舞いには、以下の2つの意味があります。
- 喪家が僧侶や参列者に対して感謝の意を表す
- 故人を偲ぶ
通夜振る舞いに参加する際は、以下のマナーを守りましょう。
- 喪服を着用する
- 香典袋を持ち込む
- 挨拶をする
- 一口でも料理をいただく
- 故人を偲ぶ
喪服を着用するのは、故人を悼む気持ちを表すためです。香典袋は、お通夜振る舞いの最後に渡します。挨拶は、喪主や遺族に声をかけて行います。一口でも料理をいただくのは、故人を偲ぶという意味と、喪家への感謝の気持ちを表すためです。故人を偲ぶのは、通夜振る舞いの目的のひとつです。
通夜振る舞いは、故人を偲び、遺族を労わる大切な儀式です。マナーを守って、故人やご遺族に心のこもった参列をしましょう。
通夜振る舞いの流れは、以下のとおりです。
1.通夜の終了後、喪主から案内がある
2.喪服を着用して、香典袋を持って会場に入る
3.喪主や遺族に挨拶をする
4.食事やお酒をいただく
5.故人を偲ぶ
6.通夜振る舞いの最後に香典を渡す
通夜振る舞いの席順は、一般的には、僧侶が上座に座り、横に親族が座ることが多いです。上座に近い席から親族の中でも年配者が座ることが多くなっています。その他は、小さいお子さんを連れている方は出入りがしやすいように出入口に近い場所に座ったり、お茶を注いだりなどの手伝いをする方も、出入口に近い方がよいでしょう。
通夜振る舞いでの食事は、大皿での料理やオードブルなどが多いです。故人を偲びながら、ゆったりと食事を楽しみましょう。
まとめ:お通夜と告別式に参列する際のマナー|お悔みの言葉やお香典について
お通夜と告別式は、故人を悼み、ご遺族を慰める大切な儀式です。マナーを守って参列することで、故人やご遺族に失礼のない、心のこもった参列ができます。
お通夜と告別式の違い
お通夜は、故人と親しい人々が集まり、故人を見守り、最後の夜を過ごす儀式です。告別式は、故人と縁のある人々が集まり、故人とのお別れをする儀式です。
服装や持ち物
お通夜や告別式に参列する際の服装は、喪服が基本です。持ち物は、香典、数珠、袱紗(ふくさ)、ハンカチ、名刺などです。
香典の相場や渡し方
香典は、故人の冥福を祈って贈るお金です。相場は、故人との関係性や遺族の経済状況によって異なりますが、一般的には3,000円~10,000円程度です。香典は、受付で記帳した後に、受付の方に渡すか、ご遺族に直接渡します。
お悔みの言葉
お悔みの言葉とは、故人を悼み、ご遺族を慰める言葉です。お悔みの言葉は、故人との関係性や自分の気持ちを踏まえて、適切な言葉を選びましょう。
通夜振る舞い
通夜振る舞いとは、通夜の後に行われる会食のことです。通夜の終了後、喪主から案内があった後に行われます。通夜振る舞いには、喪家が僧侶や参列者に対して感謝の意を表すという意味と、故人を偲ぶという意味があります。
まとめ
お通夜と告別式に参列する際は、以下のマナーを守りましょう。
- 喪服を着用する
- 香典袋を持ち込む
- 挨拶をする
- 一口でも料理をいただく
- 故人を偲ぶ
また、お悔みの言葉は、故人との関係性や自分の気持ちを踏まえて、適切な言葉を選びましょう。
お通夜や告別式は、故人やご遺族にとって、とても大切な儀式です。マナーを守って、故人やご遺族に心のこもった参列をしましょう。
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